日本赤十字社徳島・山形両県支部の合同炊き出し
6月30日・7月1日の両日、日本赤十字社の徳島・山形奉仕団約30人が宮城県石巻市の仮設住宅で炊き出しイベントを行いました。「避難生活が長引く被災者の方々に郷土料理と民謡を楽しんでいただこう」徳島・山形の奉仕団がタッグを組んで被災地を訪れるのは、気仙沼・女川に続いてこれが3回目となります。
初日は、54世帯156人が入居する流留(ながる)地区の仮設住宅。阿波牛の牛丼やそば米汁など、徳島県の郷土料理250食がダイワ移動かまどで炊き出され、デザートには山形県産のさくらんぼも振舞われました。この地区では今年初めての炊き出しだったそうで「久しぶりにおいしい料理をいただいた」との声がありました。2日目は石巻バイパス用地に建てられた、230世帯550人が暮らす仮設住宅。ここでのメイン料理は山形県を代表する郷土料理の「芋煮」。こちらもダイワ移動かまどを使い、600食が提供されました。両日とも食事の後は奉仕団の方がそれぞれの地方の踊りを披露。徳島県奉仕団がにぎやかに阿波踊りを踊ると、山形県奉仕団も花笠音頭を繰り出します。思いがけない余興に仮設住宅の人々も大喜びのご様子で、なかには一緒に踊りだす方もいらっしゃいました。
慣れない土地での仮設住宅暮らしは、住民の孤立化を招くケースが少なくないと聞きます。住民同士の交流、またコミュニティづくりを図るため、老若男女問わず誰もが楽しめる「食のイベント」としての炊き出しが、今後も重要な支援となってきているようです。
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