9月1日の防災の日、内閣府の主催で、南海トラフ巨大地震を想定した過去最大規模の広域医療搬送訓練が行われました。四国沖でマグニチュード9クラスの地震が発生したとの想定のもと、地震と津波で甚大な被害を受けた高知、徳島両県から他県の医療機関にけが人を空路で運ぶ訓練で、18都府県からDMAT(災害派遣医療チーム)や自衛隊、消防隊、一般企業などから1,300人が参加しました。参加者には搬送患者数など詳細は事前に知らされず、緊迫した空気の中、けがの程度を判別し、治療、被災地外へ搬送するという訓練は本番さながらでした。受け入れ搬送先のひとつにに設定された高知医療センター(高知市)では、DMAT医療チームがさらなる派遣先の指示を受けるようすが見られました。会場ではさまざまな非常食の試食コーナーとともに、当社ダイワ移動かまどの展示があり、被災地で実際に使用する炊き出しかまどは、多くの参加者のご関心をいただきました。先日、南海トラフ巨大地震が発生で大きな被害が予想されるとの内閣府の発表があったのは記憶に新しいところ。大規模災害時は各機関の情報共有と連携が欠かせません。今回のような訓練を重ねていくことが、被害を最小限に抑える手だてだと実感しました。