鋳物づくりの心
”鋳物づくりの心” とは…
「鋳物は型をバラしてみるまで分からない。」
先達の教えの中でよく語られたフレーズです。何百と鋳込んで来て、今、その言葉の重みを感じます。
鋳物づくりは、図面から木型方案そして鋳造方案を検討するところから始まります。
中子造型 、主型造型 、型込め、被せ、溶湯、鋳込み、冷し…すべての工程が集約されて初めて、鋳物は形となるのです。
「鋳物はバラしてみるまで分からない。」
だからこそ、高品質な製品を生み出すためには、何百もの要素を一つひとつ確実に積み上げて、万全を期すしかありません。
先達の教えと経験、そして新たに修得した技術の全てを駆使して、形にしていく。
一人では成し得ないことを、仲間と共に協力して成し遂げていく。
そして思い通りの製品が得られたときには、仲間達と喜びや安堵を共有する。
その繰り返しの中に、いつしか、やり甲斐と喜びを感じ、さらなる高みを求めてチャレンジしている自分を見つけるのです。
それらが、鋳物づくりを通して得た ”ものづくりの心” ではないかと思います。