江戸時代から七代続く斐伊川和紙の職人、井谷伸次様の工房。雲南地区は古くから「紙漉きの里」として知られ「斐伊川和紙」はそのしなやかで優しい風合を今に伝えます。和紙の材料となる楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)など植物の繊維を煮る作業では「耐久性や熱の伝導率がよい」(井谷様談)ことから鋳鉄製の大羽釜をお使いいただいています。斐伊川和紙を使った製品には封筒、便箋はもちろん、タペストリーやロールスクリーン、クッションなどもあります。
取材協力 井谷伸次 様